選挙費用の税金負担分を明らかにする

選挙に関わっている方々でも、選挙費用の細かいところは、多分知らない。知っているのは、立候補者と出納責任者だけだ。私は4年前の選挙後に、伊勢原市選挙管理委員会に質問をして、以下の回答をいただいた。詳しくは以下を見てほしい。http://kishikeisuke.com/%e5%b8%82%e8%ad%b0%e4%bc%9a%e8%ad%b0%e5%93%a1%e9%81%b8%e6%8c%99/

4年前の選挙費用の税金負担分(公費負担)は、ポスター掲示板設営費用は約221万円。ポスター作製費用は約858万円(候補者25人の平均は約34万円)。自動車に係る公費負担は約373万円(候補者25人の平均は約15万円)。ここまでで約1500万円。それ以外にも、選挙期間中に配るチラシ作成料、選挙公報発行配布費用、選挙はがき郵送料(選挙はがき作成は立候補者負担)、投票所設置の事務費と人件費、開票の人件費などが税金から支払われている。国税から出るようだが、伊勢原市の規模でも、2~3000万円の税金が使われているだろう。立候補者は、税金で負担してもらう以外に、事前の政治活動費用、事務所を構えるための費用、選挙運動員の食事などの費用、ウグイス嬢の日当などを自前で負担するので、一般的な選挙をしようとすると、300万円くらい必要になるのだろう。4年前の選挙では、最大限度額が430万円と定められていたので、それくらい使った立候補者もいたのだと思う。

さて、私が問題にしたい1つ目はポスターだ。あの巨大な立て看板と名前と顔だけのポスターに、900万円が適切なのか。私は15万円でポスターを作って、それだけを公費負担請求したが、平均請求額は34万円。この違いが出るような公費負担請求の仕組みになっていることも問題だし、市内194か所に立候補者がポスターを貼りにいかないといけない事も問題だと思う。違うやり方を求めたいが、市の選管は、法律で決められているから変えられないと言う。

2つ目は選挙カー。20人もの立候補者の名前連呼を聞かされる。選挙カーのリース代金と運転手の日当は税金負担。立候補者は自前で、選挙カーの看板をつける費用とか、駐車場とか、ウグイス嬢とか、活動員の食事とかを負担することになる。私はやったことがないから知らないが、多分100万円とかは必要なのだろう。

これから選挙が始まる。伊勢原市議会議員選挙では、ポスターと選挙カーで約1500万円の税金が使われていることを知って、選挙を見てほしい。